2012年11月に習近平が中国共産党総書記に就任してから2年強の月日が経ちました。総書記に権力が集中し汚職摘発が進んでいます。また、経済成長にかげりが見え始めましたが、それを「新常態」と定義し、新たな発展のあり方を模索しています。日本の視点に立つと、2012年の尖閣国有化で悪化した日中関係が、昨年11月の日中首脳会談を経て、さらに戦後70周年の今年、どのように展開するかに注目が集まっています。
一方、中国国内に目を転ずれば、中国社会は確実に多元化の方向に向かっており、インターネットを含んだメディアが社会各層のさまざまな声を伝え、社会問題の討議と合意形成に向けて重要な役割を果たしはじめています。メディアにおけるジャーナリズムの機能の重要性を感じている知識人は少なくありません。
今、中国社会で何が起こっているのか。そして、メディアの現場で記者は何を考え、何を伝えようとしているのでしょうか。そして、何が伝えられないのでしょうか。中国中央電視台(CCTV)という中国の主流メディアに勤められていたジャーナリストと研究者が外務省の招きで来日されました。4名の方は、昨年末「泛高影視」という番組制作会社を立ち上げ、活動をされております。これを機に札幌にお招きし、中国社会の現在とメディアの問題について話をお伺いし、議論を深めたいと思います。ぜひご参加ください。
日時:2015年2月27日(金)13:30~17:00(13:00開場)
場所:北海道大学メディア・コミュニケーション研究棟105教室(北17条西8丁目)
参加者:
王青雷(泛高影視董事長兼CEO、元CCTV報道番組プロデューサー)
庄永志(泛高影視総監、南京大学准教授、元CCTV報道番組プロデューサー)
姚妮 (泛高影視番組プロデューサー)
盧迪 (泛高影視番組プロデューサー)
逐次通訳ですすめます
主催:法学研究科附属高等法政教育研究センター、メディア・コミュニケーション研究院附属東アジアメディア研究センター
なお、本企画は学術振興会『課題設定による先導的人文・社会科学研究推進事業』(領域開拓プログラム)「新たな華語情報環境のもとでの中国研究が示唆する次世代型地域研究」(代表者:法学研究科教授鈴木賢)の助成によるものです。
事前にお申し込みいただく必要はありません。直接会場にお越しください。
問い合わせ先:
渡辺浩平(東アジアメディア研究センター)011-706-5283 koheiw@imc.hokudai.ac.jp
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