2014年9月に横浜で開催された第14回日韓中テレビ制作者フォーラムの最終上映作品は、NHK広島放送局が制作した『基町アパート』(2013年)でした。ところが日韓中テレビ制作者フォーラムでは、同作のテーマである中国帰国者や原爆被害者の歴史表象をめぐって韓国と中国が異論を提示し、議論が沸騰しました。しかし、時間の制約もあり、議論は放送人たちの歴史認識をめぐる溝の深さを確認することで終わりました。
東アジアで共有できる番組制作とはいかなるものかについての議論を通じて、ナショナル・ヒストリーにとらわれない普遍的な番組を追求することは、日韓中テレビ制作者フォーラムの重要な課題です。本シンポジウムでは、『基町アパート』をめぐって展開された議論を中心に、ナショナルな単位を越えた東アジア公共性における番組作りのあり方について模索します。
日時:2015年3月21日(土)12:10~17:00 (開場12:00)
場所:上智大学12号館402教室 (JR・東京メトロ四ツ谷駅より徒歩5分)
主催: 北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院 東アジアメディア研究センター
上智大学 メディア・ジャーナリズム研究所
協力:放送人の会 韓国PD連合会
【プログラム】
12:15~13:30 『基町アパート』上映
13:30~13:40 開会の挨拶 今野勉(放送人の会会長)
13:40~14:00 問題提起 渡辺浩平(北海道大学)
14:00~15:50 パネルディスカッション
パネリスト 大橋守(NHK広島放送局) 河野尚行(放送人の会)
ソン・イルジュン(韓国MBC) 音好宏(上智大学) 玄武岩(北海道大学)
司会 鈴木弘貴(十文字学園女子大学)
15:50~16:00 休憩
16:00~16:55 全体討論
16:55~17:00 閉会の挨拶 音好宏(上智大学)
問い合わせ先 北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院 玄武岩
〒060-0817札幌市北区北17条西8丁目 Tel:011-706-6937 Fax:011-706-6937
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