講師:室謙二氏(作家)
〈1970年代の「アジアとの連帯」とは何だったのかーベトナム反戦運動(ベ平連)から韓国民主化支援運動へー〉
北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院では、本年より「戦後東アジアにおける市民社会と民主化の過程の相互影響関係」というテーマで共同研究を進めています。
本研究プロジェクトは、東アジアにおける市民社会を実現するための社会運動に焦点をあて、それを東アジア域内の相互影響関係のもとにとらえようとするものです。
その一環として今回、作家の室謙二氏を講師にお迎えし、日本の市民運動の先駆けとなった「ベトナムに平和を!市民連合」(ベ平連)が70年代にアジアとの連帯を提起し、韓国の民主化支援をすすめた事例を検討します。
室氏は学生時代からベ平連運動にかかわり、鶴見俊輔や小田実ら運動の先達と直に接してこられました。また、韓国の詩人・金芝河が逮捕されて以降は彼の救援運動にもかかわられました。ベ平連解散後は、作家として多くの書籍を執筆、80年代半ばからは米国に拠点を移し、文筆活動を続けています。
貴重なお話が伺えると思います。多くの方のご参加をお待ちしております。
〈講師略歴〉
1946年東京生まれ。学生時代からべ平連運動に関わる。
「思想の科学」編集代表。「金芝河らを助ける会」事務局長を務める。
米国オークランド在住。
〈近著〉
『天皇とマッカーサーのどちらが偉い? ―日本が自由であったころの回想』(岩波書店、2011年)
『非アメリカを生きる ―〈複数文化〉の国で』(岩波新書、2012年)
『アメリカで仏教を学ぶ』(平凡社新書、2013年)
*18時終了予定。終了後に懇親会を予定しています。
*入場無料、申し込み不要です。
★添付のポスターをご覧ください。
主催:北海道大学メディア・コミュニケーション研究院附属東アジアメディア研究センター
問い合わせ:東アジアメディア研究センター(芳賀恵)
Tel:011‐706‐6941
Email:eastasian2*imc.hokudai.ac.jp (*を@に変えて送信してください)
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