「日韓連帯フォーラム」第12回は、市民活動家で聖公会大学大学院博士課程に在籍中の都築寿美枝さんにオンラインでご発表いただきます。
発表題目:「朝鮮人/日本人 祖母たちの旅程」
講師:都築寿美枝さん(つづき・すみえ、市民活動家・大学院生)
日時:2021年6月16日(水)16時30分~18時30分
<発表内容>日帝植民地時代の朝鮮で出会った私の祖父母。祖父は日本人、祖母は朝鮮人だった。双方家族の猛反対を押し切り結婚した二人は、日本の侵略戦争の渦の中で民族的葛藤と階級的葛藤に苛まれる。日本の敗戦で強制送還された祖父を追い渡日した祖母と母は、戦後日本社会の混乱と民族差別の荒波を乗り越えていく。そこには朝鮮人1世の矜持を持つ祖母と民族的アイデンティティを持ち得ない母がいた。紛れもない朝鮮人である祖母の国籍は生涯「日本国籍」だった。その疑問から始まった修士論文作成過程で、日帝植民地政策の具体を改めて知ることになる。祖母をはじめとする家族の生き様は、私の教育活動と市民活動の原動力となった。
<講師プロフィール>1952年岡山市生まれ。母方の祖母は朝鮮人。 元広島県の公立中学校教師。市民活動として日本軍性奴隷制問題やハンセン病問題に取り組む。2013年に定年退職後、韓国の延世大学語学堂に語学留学。2018年、聖公会大学大学院NGO学科卒業。修士論文「朝鮮人/日本人 祖母の旅程」。2019年同大学大学院社会学科博士課に進む。
●参加方法
参加ご希望の方はメールでお問い合わせください。
zoomのURLをお知らせします。
【連絡先】
北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院
東アジアメディア研究センター 下郷沙季・芳賀 恵
電話:011-706-5143
mail:eastasian2@imc.hokudai.ac.jp
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