「日韓連帯フォーラム」第13回は、「韓国の原爆被害者を救援する市民の会」事務局長の松田素二さんを迎え、在韓被爆者に対する日本での支援活動についてご講演いただきます。
(zoomによるオンライン開催となります)
講演「原爆と朝鮮人:いかにして正義は回復されるのか」
講師:松田素二さん(まつだ・もとじ、韓国の原爆被害者を救援する市民の会事務局長)
日時:2021年7月14日(水)18時00分~19時30分
<講演内容>
いま、日本と韓国の関係は「戦後最悪」と報じられています。その原因として取り上げられるのが、いわゆる「徴用工」問題です。太平洋戦争末期に、朝鮮半島からおびただしい数の若者が徴用され、日本各地の軍需工場や鉱山で強制労働をさせられました。その責任と問い賠償を求める裁判(「徴用工裁判」)が韓国の裁判所に提訴され、2018年には大法院(最高裁)で三菱などの徴用企業に賠償を命じる判決が確定したのです。これを受けて日本政府は、「すでに日韓条約で解決済みの問題で国際法違反」と反論し、マスメディアも、「韓国は理不尽な要求をする」という反応をしているようです。
この「徴用工裁判」の原告の中に、戦争中、広島、長崎で被爆させられた韓国人被爆者(とその承継者)がいるのです。彼ら彼女らがなぜ、広島、長崎で被爆したのか、その後、どのように見捨てられ切り捨てられながら、自分たちの奪われた権利を取り戻すために、どのように戦ってきたのかを、1960年代に彼らの運動が誕生し、日本での裁判闘争を経て、いま、韓国での「徴用工裁判」に至るまでの苦闘の軌跡を振り返りながら、日本に住む私たちがどのようにこの問題と向き合ってきたのか、これから向き合おうとするのかについて報告する予定です。
<講師プロフィール>
韓国在住の被爆者を支援し、日本からの補償と援護を勝ち取ることを目的に1971年に結成された「市民の会」に1974年から参加。孫振斗裁判、広島・三菱元徴用工裁判、郭貴勲援護法裁判などに関わってきた。京都大学アフリカ地域研究資料センター特任研究員。
●参加方法
zoomによるオンライン開催となります。
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【連絡先】
北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院
東アジアメディア研究センター 下郷沙季
電話:011-706-5143(平日午後)
e-mail:shimogo200@gmail.com
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