開催日時:2016年3月5日(土) 13時30分~講演会「多様化する中国の若者たち―価値観、ライフスタイル、コミュニケーション―」のご案内

開催日時:2016年3月5日(土) 13時30分~

場所:情報教育館3F スタジオ型多目的中講義室(北17条西8丁目)

 現在、中国は変化の途上にあります。一人っ子世代である80年代世代が30代の働き盛りに達し、インターネットユーザーが人口の半分を占めるようになりました。一昔前、80年代生まれ(80後)のライフスタイルや価値観が、前の世代と大きく異なることが語られていましたが、その後の世代も、さらに80年代世代とは大きく異なるといわれています。中国の若者たちは、いかなる価値観とライフスタイルを持ち、そして彼ら彼女たちのコミュニケーションのあり方は、前の世代とどこが違うのでしょうか。
 中国社会科学院社会学研究所では、経済発展に伴う世代別・地域別価値観の変化に関する調査を実施し、昨年末、若年層に焦点を当てて、その結果を取りまとめました。上記調査に中心的な役割を果たされた社会科学院の陳光金社会学研究所長他をお招きし、多様化する中国の若者についての講演会を開催いたします。
 これからの中国と、今後の日中関係を考える上で、たいへん貴重な調査結果と存じますので、ぜひご参加いただきますよう、お願い申し上げます。(通訳あり)

日時:2015年3月5日(土)13:30~17:30
場所:情報教育館スタジオ型多目的中講義室
主催:北海道大学大学院附属東アジアメディア研究センター

13:30~13:40 主催者挨拶 
13:40~15:50 講演
 ①13:40~14:10「中国若者調査の概要」社会科学院社会学研究所 所長 陳光金 
 ②14:10~15:00「中国の若者研究が示唆するもの―都市と農村の比較を通じて―」社会科学院社会学研究所 研究員 李春玲
 ③15:00~15:50「中国の若者の価値観とメディア利用状況」社会科学院社会学研究所 副研究員 呂鵬
15:50~16:00 休憩
16:00~17:30 討論および質疑応答
         司会:北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院 助教 周倩

問い合わせ先:北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院
       附属東アジアメディア研究センター 渡邉浩平
TEL/011-706-5283 E-mail/koheiw@imc.hokudai.ac.jp


【社会科学院社会学研究所】
 社会科学院は国務院直属の研究組織。その社会科学研究所は、1980年に設立され、初代の所長は中国の社会学の泰斗である費孝通教授が務めた。2000年代初頭に陸学芸教授が中心となり中国の社会階層分析を進め、社会発展における中産階層の重要性について指摘し、国内外で議論を呼んだ。現在も中国政府の政策決定に深く関与している。

【講演者プロフィール】
◯陳光金
 中国社会科学院社会学研究所所長。専門は農村社会学、都市と農村の社会発展、社会分化と社会流動など。著書に「多維視角下的農民問題(多角的視点で見る農民問題)」(江蘇人民出版、2007)、「中国社会和諧穏定報告(中国社会和諧安定報告)」(社会科学文献出版社、2009年)、「当代中国社会結構(現代中国の社会構造)」(社会科学文献出版社、2010年)など多数。
◯李春玲
 中国社会科学院社会学研究所研究員。専門は社会分化、教育社会学、特に青少年問題研究の領域で活躍。主な著作に「断裂与碎片‐当代中国社会階層分化趨勢的実証分析(断裂と細分化‐現代中国社会階層分化動向の実証的分析)」(社会科学文献出版社)、「比較視野下的中産階級形成:過程、影響以及社会経済後果(比較の視点から見る中産階級の形成:過程、影響、及び社会経済)」(社会科学文献出版社、2009年)「性別分層与労働力市場(性別分化と労働力市場)」(中国社会科学文献出版社、2011年)、「境遇、態度与社会転型:80後青年的社会学研究(境遇、態度と社会構造転換:80年代世代の社会学研究)」(社会科学文献出版社、2013年)など多数。
◯呂鵬
 中国社会科学院社会学研究所副研究員。専門は、企業研究、社会構造転換研究、社会階層分化研究、青少年と社会問題。主な著作に「社会分層理論(社会分化理論)」(中国社会科学出版社、2008)、論文に「分析市場政体演化的“場域‐実践”路径」(《学海》第6期、2005)、「社会分層理論」(中国社会科学出版社、2008)、互聯網対中国大学生慈全渠道信任的影響及其限度」(『中国社会科学文摘』第2期、2015)、「私営企業主担任人大代表或政協委員影響因素的実証考察」(『社会学研究』第4期、2013)など多数。

以上