中国のインターネット利用者は約6億人に達しました。一昨年に起こった高速列車事故の報道でも、昨年9月に発生した「反日デモ」の拡大においてもインターネット、特に「微博」と呼ばれるマイクロブログが大きな役割を果たしました。中国政府は、インターネットを統制しつつも、同時にネットから生まれる世論に耳を傾ける姿勢も見せています。
中国において急速に普及したインターネットは、中国社会をどのように変えたのかでしょうか。そして、変えるのでしょうか。
北京大学ジャーナリズムメディア学院(新聞与傳播学院)准教授の胡泳氏と共同通信社古畑康雄氏をお招きして、中国におけるネットについて講演会を開催いたします。
胡泳氏はインターネットの中国社会への影響にいち早く注目してきた研究者です。活字メディアと映像メディア両方での実務経験もあり、しばしばメディアでも発言をする新進気鋭のメディア研究者です。2008年に出版した『衆声喧嘩』では、ネットに対する楽観論を戒めつつ、同時にその可能性について冷静な分析を加えています。
古畑康雄氏は、中国のネットの動向を観察してきたジャーナリスト。また、共同通信社が運営する中国語サイト「共同網」の立ち上げを行い、日本メディアの中国語情報発信を実践してきた実務者でもあります。中国のネットの最新動向をつづった『「網民」の反乱』(勉誠出版)を昨年上梓されました。
中国のネット研究者の二人をお迎えして、インターネットの中国社会への影響について議論を深めます。ビジネスにおいて、中国市場への情報発信をお考えの方にとっても示唆に富む内容となろうかと存じます。ぜひご参加ください。事前申し込み不要です。
なお本講演会は、北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院附属東アジアメディア研究センターが昨年より行っている「東アジアメディア文化交流プロジェクト」の一環として開催いたします。
講演会「インターネットは中国社会をどのように変えたのか」
日時:2013年9月4日(水)13時15分~16時30分(12時45分会場)
場所:北海道大学遠友学舎(北18条西7丁目)北18条駅徒歩10分
第一部 講演 13時15分~14時45分
ニューメディアの時代のパブリックディプロマシー -ソフトパワー、民間交流そしてインターネット
(逐次通訳)
胡泳 北京大学ジャーナリズムメディア学院 准教授
休憩 14時45分~15時
第二部 コメント及び討論 15時~16時半
ソーシャル・メディアは中国を変えるのか
古畑康雄 共同通信社
問い合わせ先
北海道大学メディア・コミュニケーション研究院附属東アジアメディア研究センター
渡邉浩平 電話:011-706-5283 email:koheiw@imc.hokudai.ac.jp
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