開催日時:2016年6月3日(金) 18時30分~韓国ドキュメンタリー映画「ダイビング・ベル」上映会のお知らせ

開催日時:2016年6月3日(金) 18時30分~

場所:シアターキノ(札幌市中央区狸小路6丁目 南3条グランドビル2階)

2014年4月16日、韓国南西部の海で乗客476人を乗せた旅客船「セウォル号」が沈没し、修学旅行中の高校生ら295人が犠牲となりました。
事故の原因には違法な過積載、ずさんな運航体制、不適切な避難指示などが挙げられています。しかし、多くの被害者が出た背景には、これだけでは説明ができない現実がありました。
目の前で沈みゆく船を、全国民がなすすべもなく見守らなければならなかったのはなぜか。救助にあたった海洋警察、政府、そしてメディアの問題点とは何だったのか。現場で取材にあたった記者が目にした現実とは――。「ダイビング・ベル」は、セウォル号事件の核心に迫るドキュメンタリーです。

セウォル号事件のタブーを扱った「ダイビング・ベル」は2014年の釜山国際映画祭で上映されたことをきっかけに、韓国で〈表現の自由〉をめぐる議論に発展しました。映画祭の組織委員長を務める釜山市長が、本作を「政治的中立性を欠く」として上映中止を求めたのです。メディアや観客が注視するなか、映画祭側は上映を決行。会場は満席となりました。
しかしその後、釜山市側は映画祭のイ・ヨングァン執行委員長に対し、監査の過程に問題があったとして辞任を要求し、さらには詐欺容疑で告訴しました。これに韓国の映画人たちは「表現の自由への弾圧」と強く反発しています。

今回、札幌・シアターキノに「ダイビング・ベル」共同監督のアン・ヘリョン氏を迎え、上映会とトークを行うことになりました。
「ダイビング・ベル」の現場取材はネットメディア「告発ニュース」のイ・サンホ記者が行いました。アン監督は、イ記者が撮影した膨大な記録映像を客観的視点から整理し、ストーリーを構成する作業を担当。この作業により、貴重な記録は映画という形で後世に残されることとなりました。

札幌では1回のみの上映となります。多くの方のご来場をお待ちしています。
(添付のチラシをご参照ください)


【「ダイビング・ベル」上映会】
日時:2016年6月3日(金) 18:30~(予定) *アン・ヘリョン監督のトークを上映後に行います
会場:シアターキノ(札幌市中央区狸小路6丁目 南3条グランドビル2階)
主催:北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院
   東アジアメディア研究センター
後援:シアターキノ
問い合わせ:北海道大学 東アジアメディア研究センター
eastasian2@imc.hokudai.ac.jp

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