北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院では、本学に外国人招へい教授として滞在中のテッサ・モーリス-スズキ教授による講演とシンポジウムを企画しました。
モーリス-スズキ教授は「脱近代」と「脱植民地化」の視点から「慰安婦」問題などに対し積極的な発言を行っています。
今回は講演に続き、元朝日新聞記者の植村隆氏、本研究院の玄武岩准教授が報告を行い、最後に三氏による討論で「慰安婦」問題をめぐるアジアの連帯の可能性を探ります。
皆様のご参加をお待ちしております。
【プログラム】
13:30~13:40 開会挨拶
13:40~14:40 講演 アジア太平洋戦争における日本軍と連合国軍の「慰安婦」
テッサ・モーリス-スズキ(北海道大学外国人招へい教授・オーストラリア国立大学)
14:40~15:10 報告① 歴史修正主義と闘うジャーナリストの報告-朝日バッシングの背後にあるもの
植村隆(韓国カトリック大学招へい教授・元朝日新聞記者)
15:10~15:40 報告② 「想起の空間」としての「慰安婦」少女像
玄武岩(北海道大学准教授)
15:40~15:50 休憩
15:50~17:00 討論 「慰安婦」問題と越境する連帯
テッサ・モーリス-スズキ、植村隆、玄武岩
司会:水溜真由美(北海道大学准教授)
<テッサ・モーリス-スズキ教授 プロフィール>
英ブリストル大学でロシア史を学ぶ。1970年代から東アジアに関心をもつようになり、バース大学で日本経済史研究により博士号を取得。1992年よりオーストラリア国立大学アジア太平洋研究科で教鞭をとり、1997年に日本史教授に就任。1990年代から日本の論壇にも活躍の場を広げ、「脱近代」と「脱植民地化」の視点から歴史・政治・文化・メディアに関して積極的に発言し、アジア学関連の学術・市民ネットワークを組織しながら日本研究やアジア研究を主導してきた。日本でも『辺境から眺める―アイヌが経験する近代』(みすず書房、2000年)、『過去は死なない―メディア・記憶・歴史』(岩波書店、2004年)、『北朝鮮へのエクソダス―「帰国事業」の影をたどる』(朝日新聞社、2007年)、『北朝鮮で考えたこと』(集英社新書、2012年)など多数の著作が刊行されている。
問い合わせ:北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院
附属東アジアメディア研究センター 芳賀
e-mail/eastasian2@imc.hokudai.ac.jp
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