第4回「日韓連帯フォーラム」は「「日韓連帯」を研ぎ澄まして」と題し、日韓関係を専門にする研究者と朝鮮半島に関わる各分野で活動を続けてきた方々をパネリストにお招きして非公開座談会として開催しました。
<趣旨>
国際政治からみた日韓関係は、東アジアの構造変化に伴う「ニューノーマル」という新たな段階に入ったといわれます。
そこでは、日韓の成熟した市民社会は未来志向のパートナーシップに向けた「制約要因」として位置づけられるのが常です。
座談会では、市民社会を日韓関係の従属変数としてのみ把握するのではなく、その独自な領域から日韓関係のもう一つの側面をあぶり出すことで「日韓連帯」の概念を現在的意味のなかで再検討します。
*12月に第二部を開催する予定です。
*座談会の内容は、後日文書資料として公開する予定です。
〈パネリスト〉
金敬黙(早稲田大学文学学術院教授)
李美淑(立教大学グローバル・リベラルアーツ・プログラム運営センター助教)
小田川興(早稲田大学アジア研究所招聘研究員)
寺西澄子(アーユス仏教国際協力ネットワーク教育交流事業担当)
明石薫(Artist Action事務局)
〈コーディネーター〉
玄武岩(北海道大学メディア・コミュニケーション研究院教授)
〈パネリストのプロフィール〉
*金敬黙(キム・ギョンムク)
早稲田大学文学学術院教授。その他、早稲田大学韓国学研究所・所員、アジア研究所・所長。平和研究、アジア研究、トランスナショナル市民社会論を研究かつ活動領域としている。韓国外国語大学にて学士号を取得し、東京大学大学院・総合文化研究科にて博士課程を修了(東京大学、博士・学術、2006)。編著『越境する平和学』(法律文化社、2019年)、その他多数。
*李 美淑(イ・ミスク)
専門はメディア・コミュニケーション研究。トランスナショナルな公共圏論、トランスナショナルな連帯/市民社会、ジャーナリズムのあり方について研究してきた。著書に『「日韓連帯運動」の時代―1970~80年代のトランスナショナルな公共圏とメディア』(東京大学出版会、2018)。
*小田川 興(おだがわ・こう)
元朝日新聞ソウル支局長、編集委員。高麗大学東北亜経済経営研究所顧問、聖学院大学特命教授、早稲田大学客員教授を歴任。早稲田大アジア研究機構「日韓未来構築フォーラム」を立ち上げ、09年から「日韓誠信学生通信使」交流を展開。日本記者クラブ会員。著書に『38度線・非武装地帯をあるく』、『被爆韓国人』(編訳)、『北朝鮮問題をどう解くか』(編著)など。
*寺西 澄子(てらにし・すみこ)
2000年、日本国際ボランティアセンター(JVC)入職。2001年にスタートした日・朝・韓の子どもたちの絵画展「南北コリアと日本のともだち展」実行委員会の事務局を担当し、韓国、朝鮮との交流活動に従事。2017年より現職。
*明石 薫(あかし・かおる)
千葉大学にて生涯学習を専攻。在学中よりアートプロジェクト等の企画・運営を行う。大学卒業後、千葉市美術館、武蔵野プレイスにてイベント企画や図書館業務を担当。並行して科学研究費の事務職等を経て2019年独立。日/韓/在日のアーティストにより結成された団体「Artist Action」では2010年より事務局をつとめる。
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