2020年度の「メディア・アンビシャス大賞」が決定しました。
例年、表彰式は受賞者と会員、市民との交流の場となってきましたが、2020年はコロナ禍で表彰式自体を中止とせざるを得なくなりました。今回はZOOMによるオンラインで受賞の皆様と会員らを結び、本来の目的の一部を達成できないかと考えました。一般市民の皆様にはYouTubeで配信します。以下のURLで視聴が可能です。ぜひご覧ください。
【日時】2021年3月6日(土) 午後2時より
【視聴URL】https://youtu.be/9E8Z21itKC4
*資料はメディア・アンビシャスのHP(http://media-am.org/)にてダウンロード可能
主催:メディア・アンビシャス
協力:北海道大学東アジアメディア研究センター
<メディア・アンビシャスについて>
市民でつくるメディア・アンビシャス(代表、上田文雄=元札幌市長)は2009年に発足し、新聞、テレビの報道を市民の立場から見守っています。その一環として「メディア・アンビシャス大賞」を設け、年に1回、新聞などの「活字部門」、テレビなどの「映像部門」の2部門にわたって、会員が推薦したニュース・記事、レポート、ドキュメントなどの中から、特に優れた記事・作品に賞を贈り称えてきました。
(ホームページ)http://media-am.org/
<各賞の概況>
今回の表彰作品は昨年1年間(2020年1月1日~12月31日)が対象です。審査及び投票は21年年初の第1次選考会を経て、1月中旬に映像部門の集中上映会を開き、さらに1月30日に最終選考会で投票・審査しました。
【活字部門】オブザーバー会員を含めた推薦は新聞・週刊誌にネット上のジャーナリズムのレポートも加わり、総計37本を数えた。コロナ禍、安倍長期政権、核ごみ処分を目指す文献調査問題に関連した記事が目立った。大賞となった「ヘイトスピーチ」は、いわれのない差別が横行する社会の断面を浮き彫りにした。メディア賞の「子どもへの性暴力」は昨年の大賞に続いて2度目の受賞。同じテーマでの2年連続入賞は初めて、事態の深刻さを表したものだろう。学術会議問題のスクープでアンビシャス賞になった「しんぶん赤旗」は初めての入賞。原発問題で長年報道を続ける関口裕士編集委員(北海道新聞)には個人としての表彰推薦があったうえ、記事への投票数も多く、特別賞となった。
【映像部門概況】コロナ禍絡みの作品が目立ったが、「家を失い車に住む人たち」「家庭に恵まれず行き場を失った青年たち」「病気のため思いがけない身振りをする人たち」など普段光の当たらない問題を取り上げたドキュメントが多かった。大賞の「報道特集」(TBS)は選考対象とされた報告2本の内容の濃さはもとより日ごろのジャーナリスティックな報道姿勢も評価された。メディア賞の「シリア難民」はコロナ禍の下で、より一層湖南に直面する現況を報告。アンビシャス賞となったHBCの「ヤジと民主主義」は当会月例会でいち早く取り上げた経緯もある。この作品をはじめ道内の関連作品が今回は6本を数え、道内放送局の健闘をうかがわせた。ちなみに映像部門の推薦は30本に上り、恒例の集中上映会では14本を参加者で鑑賞した。
【映像部門】
▽大賞
報道特集 「独自入手・森友学園問題9時間半の音声記録」「学術会議問題・官邸のキーマンとは?」TBS(HBC 10月17日)
▽メディア賞
NHKスペシャル「世界は私たちを忘れた~追いつめられるシリア難民~」(10月24日)
▽アンビシャス賞
HBCドキュメンタリー「ヤジと民主主義~小さな自由が排除された先に~」(4月26日)
▽入選
ドキュメントJ「イントレランスの時代」 RKB毎日(BSTBS、 4月18日)
証言記録 東日本大震災「埋もれた声25年の真実~災害時の性暴力~」 NHK(3月1日)
【活字部門】
▽大賞
現場へ!ヘイトスピーチを考える (朝日新聞夕刊 6月15-19日)
▽メディア賞
子どもへの性暴力 第3部 消費する社会 (朝日新聞朝刊 12月3日から5回)
▽アンビシャス賞
「菅首相、学術会議人事に介入 推薦候補を任命せず 安保批判者らを数人」(しんぶん赤旗電子版 10月1日)
▽入選
現場へ!コロナと憲法(朝日新聞夕刊 7月6-10日)
「見えない予算 一般社団法人に1.3兆円」(毎日新聞朝刊 10月14日)
「森友自殺 財務省 職員遺書全文公開『すべて佐川局長の指示です』」(週刊文春3月26日号)
※受賞は大阪日日新聞記者 相澤冬樹記者(元NHK記者)
▽特別賞
関口裕士編集委員(北海道新聞):「核ごみ処分地 選定足踏み」(7月11日)「核のごみを考えるヒント」(9月13日)「神恵内・寿都 核ごみ説明会を終えて」(10月2日) 「核ごみ調査 動機は財政難」(同15日)など一連の原発問題報道について
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