2023東アジア平和国際学術会議―東アジアにおけるトランスナショナルな人権運動の連帯
台湾と韓国の権威主義政権は公権力を振り回していた時代において、市民社会は蝋燭の光のような人権運動の連帯を作り上げ、国家暴力に立ち向かった。近年、権威主義への無力感が蔓延し、民主主義の後退が著しくなりつつある。そこで、今回の東アジア平和国際学術会議は、トランスナショナルな人権運動の歴史を振り返り、過去から勇気と知恵を借りて共に新たな可能性を切り拓いていく可能性を模索する。
開催日時:2024年1月19日(金)13:00-17:40
場所:北海道大学学術交流会館 第1会議室
主催:北海道大学メディア・コミュニケーション研究院東アジアメディア研究センター、全南大学5.18研究所、財団法人二二八事件紀念基金会
共催:早稲田大学地域・地域間研究機構台湾研究所、台湾国家人権博物館。
プログラム:
総合司会:松葉隼(早稲田大学)
12:30 開場
13:00-13:20 開会あいさつ
玄武岩(北海道大学)/閔炳老(全南大学)/薛化元(財団法人二二八事件記念基金会)※ビデオ/松葉隼(早稲田大学)
13:20-14:50 第一部:東アジアにおける政治犯救援運動 司会:玄武岩(北海道大学)
1960年代の政治犯救援:陳玉璽事件を中心に
余佩真(財団法人二二八事件紀念基金会)
コメンテーター:宋漢鏞(全南大学)
台湾の民主化運動における越境的連帯:1978年「台湾における選挙不正を監視する国際委員会」の企画経緯を中心に
郭書瑜(一橋大学大学院生)
コメンテーター:游淑如(財団法人二二八事件紀念基金会)
14:50-15:15 休憩
15:15-17:30 第二部:国家暴力に抗するトランスナショナルなネットワーク 司会:洪郁如(一橋大学)
台湾の政治犯救援運動と無教会主義キリスト教 高橋三郎主筆『十字架の言』の分析から
藤野陽平(北海道大学)
コメンテーター:金熙松(全南大学)
東アジアのメディアと女性運動の連帯̶松井やよりを中心に
許仁碩(北海道大学)
コメンテーター:水溜真由美(北海道大学)
国家暴力以降の国家暴力:死の増植と超国家的連帯としての苦痛への想像
発表者:姜ハン(全南大学)
コメンテーター:玄武岩(北海道大学)
17:30-17:40 閉会あいさつ 許仁碩(北海道大学)
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