「隠者の王国」(hermit kingdom)、「秘密主義の国」(secretive state)、「孤立した国」(isolated country)。外国メディアが好んで使う北朝鮮の枕言葉です。全体主義体制を保持し、人・もの・情報の移動が極端に制限される北朝鮮は、ジャーナリストの自由な移動と取材が困難な統制社会なのです。
それでも近年の平壌から伝えられる情報には、社会の変化や経済の発展ぶりが際立っています。北朝鮮を観光で訪れる人も多く、地方に足を踏み入れるフリーのジャーナリストや欧米の通信社の記者も少なくありません。こうした観光客やジャーナリストは北朝鮮の日常と暮らしをどのように映しだしているのでしょうか。
東アジアメディア研究センターでは、北朝鮮の人々の素顔をとおしてリアルな北朝鮮の「いま」を考えるため、ジャーナリストや写真家、NGO関係者、一般旅行者などの講演会を開催します。
【第1回】北朝鮮取材の現場から
日時:2019年3月6日(水) 16~19時
会場:北海道大学学術交流会館 講堂
講演者:
文聖姫(ジャーナリスト、『週刊金曜日』編集者/著書『麦酒とテポドン』など)
初沢亜利(写真家/写真集『隣人。38度線の北』『隣人、それから。38度線の北』など)
参考:https://ceams.imc.hokudai.ac.jp/event/201902/001894.html
【第2回】北朝鮮の日本人、韓国の北朝鮮支援
日時:2019年12月7日(土) 13~17時
会場:北海道大学学術交流会館 小講堂
講演者:
林典子(フォトジャーナリスト/著書『朝鮮に渡った「日本人妻」-60年の記憶』など)
李起範(韓国淑明女子大学教授、NGO「オリニオッケドンム」代表)
*早稲田大学韓国学研究所と共催
参考:https://ceams.imc.hokudai.ac.jp/event/201911/002369.html
【第3回】旅行者の目に映った北朝鮮
日時:2020年1月31日(金) 18~20時
会場:北海道大学メディア棟608室
講演者:下郷沙季(編集者)
稲場千夏(介助者)
参考:https://ceams.imc.hokudai.ac.jp/event/202001/002498.html
【第4回】文化・芸術からみる北朝鮮
日時:2021年3月24日(水) 14時30分~18時【zoomによるオンライン講演】
講演者:森類臣(立命館大学 客員准教授)
参考:https://ceams.imc.hokudai.ac.jp/event/202103/002701.html
【第5回】伊藤孝司写真展in 札幌「平壌の人びと」を語り合う
日時:2022年11月1日(火) 17~19時
会場:札幌市教育文化会館 講堂
講演者:
伊藤孝司(フォトジャーナリスト/著書 『ドキュメント 朝鮮で見た〈日本〉: 知られざる隣国との絆』など)
テッサ・モーリス‐スズキ(オーストラリア研究協議会特別フェロー/オーストラリア国立大学名誉教授)
チョン・ビョンホ(漢陽大学名誉教授)
参考:https://ceams.imc.hokudai.ac.jp/event/202210/002844.html